【若手料理人必見】低年収でも確実に100万円貯める具体的方法

お金の不安は誰にでもあると思いますが、収入が低い方にとっては特に大きな悩みのタネかと思います。

1ヶ月の生活費で給料はほぼ無くなり、貯金が思うようにできないという若者は多いです。

コロナ禍の中では、収入が途絶え貯金も無く、住まいを失った人々が話題になったのは記憶に新しい。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」というものがあります。

そこでは独身世帯の中で貯蓄ゼロ世帯の割合を確認できます。

2020年のデータですが

20代43.2%
30代31.1%
40代35.5%
50代41.0%
60代29.4%

となっています。

独身者は全体的に貯蓄ゼロ世帯の割合が高いですが、やはり収入が低い20代が最も高くなっています。

しかし、収入が少ないから貯金できないというのは間違っています。

  • お金が貯まらない原因は収入が少ないからではない
  • 「お金の使い方」を間違えているからという意識を持つと改善方法が見つかる
  • その改善方法を実践すれば確実にお金は貯まっていく。

私自身若い頃から収入はずっと同世代平均よりも低いですが、現在の貯蓄額は平均以上あります。

今回の記事では、お金を貯めたいけど貯められないという若い料理人の皆様に、少しだけ「お金の使い方・貯め方」についてアドバイスさせて下さい。

やるべきことは

先に収入の10%を貯蓄にまわし、残りのお金で生活する。

これを実行するだけで100%お金は貯まり続けます。

単純なことなのですが、たったこれだけのことができないという人が多いのです。

飲食業界は低年収という現実

他業種に比べて飲食業界の年収が低いのは事実ですが、おそらく多くの料理人はそれをわかっていて料理人になっているはずです。

むしろ問題なのは長時間労働であることと、残業代が支払われないケースが多いことです。

別記事に詳しくまとめてあります。

「給料が安いのはわかってるよ。それでも料理が好きだから料理人になったんだ。」

私もですが、そう思う料理人も多いと思います。

残業代がきちんと支払われるようになるのが理想ですが、すぐに状況が良くなるとは思えません。

ならば、限られた収入の中でやりくりする術を身に付けることが現実的かつ重要です。

低年収でもお金に困らない人生は可能 

収入が1,000万円以上で貯蓄ゼロという人も少なくないという衝撃的なデータがあります。

前述した金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2020)では、年収1,000万円以上の世帯のうち、貯蓄ゼロ世帯の割合は9.4%です。

なぜ、1,000万円もの年収がありながら貯蓄できないのか?

答えは単純。それだけお金を使っているから、ということです。

収入が高いと、生活水準を上げたくなります。

外食が増え、ベンツやBMW、レクサスといった高級車を所有し、ローンを組んで高級マンションを購入。子供を私立の学校に通わせるなどが典型例です。

生活水準を上げるのはカンタンですが、下げるのは極めて難しいです。

このことから、収入が多いだけでは貯蓄ができないことがある、ということがわかります。

お金の優先順位を明確にする

そこで重要になってくるのは

限られた予算の中で生活し、お金の使い道にしっかりと優先順位をつける

ということです。

家計を考える時に、お金が貯まらない人の考え方はこのような順番になります。

  1. 住みたいエリアの住みたい賃貸物件に住む(家賃が決まる)
  2. 生活に必要なものにお金を使う
  3. 残りを貯蓄にまわす

この考え方を180度変えることが重要です。

お金が確実に貯まる優先順位はこうです。

  1. 手取り月収の10%を貯蓄にまわす
  2. 手取り月収の30%以内で住める賃貸物件に住む(家賃を決める)
  3. 残ったお金で生活する

ここで重要なことは

先に手取り月収の10%を貯蓄にまわし、残りの90%のお金で実現できないことは諦める

ということです。

少し寂しい感じを受けるかもしれませんが、貯蓄ゼロでお金を多く使い続けるよりも、しっかりと貯蓄がある中で身の丈に合った生活をする方が豊かな生活だと思いませんか?

なぜまず100万円なのか?

「生活費が不安だから、勤務先がブラックだけど辞められない」

これを避けるためです。

一般的に、まず「生活防衛資金」として月収の半年分を貯蓄すべき、と言われています。

独身ならば、100万円あれば半年なんとか生活はできるはずです。少なくとも仕事が無くなったからといってすぐにホームレスにはならなくて済みます。

100万円で本当に安心なのか?と思う方もいるかもしれませんね。

しかし今現在貯蓄をする習慣が無い方にとっては、100万円でも簡単ではないはずです。

計画的に100万円をしっかり貯めらる人は、「お金が貯まる習慣」が身に付いるのでその後もお金はどんどん貯まっていく。

習慣にすることは、とても重要です。

生活防衛資金である100万円が貯まった方は、資産運用を考え始めましょう。

低年収のうえ個人店勤務の場合などは将来の年金受給額も少ないので、ただ貯金するだけでは老後の生活が心配ですね。

資産運用はスタートが若ければ若いほど有利です。

お金や資産運用については、こちらのYouTubeチャンネルがとてもわかりやすく参考になりますので、ぜひチェックしてみて下さい。

両学長 リベラルアーツ大学
「今よりも一歩自由に!」をテーマに、 IT経営・投資家の両🦁(リベラルアーツ大学学長)が、人生を豊かにするために必要な知識を配信中! 🎓 お金にまつわる基礎教養(貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う の5つの力) 💖 心を豊かにする考え方・人生論 を節約・投資・トレンドの話題などと絡めて、初心者にも分かりやすく解説して...

節約で10%以上の貯蓄ができる方は、100万円貯める前に同時進行で資産運用を始めるのも良いかと思います。

1ヶ月の給料の使い方サンプル

最後に、もし私が若い頃に今の知識を持っていたらどのようなお金の使い方をするかを、具体的にご紹介しようと思います。

確実にお金が貯まる家計の具体案として、参考にして頂ければと思います。

  • 給料手取りで18万円(額面で22万円前後)
  • 賃貸住宅で1人暮らし

をモデルケースとして考えてみます。

皆様の個々の状況と照らし合わせながらカスタマイズしてみて下さい。

個人店勤務の方で厚生年金と健康保険未加入の方は、自分で国民年金と国民健康保険の料金、住民税などを支払った後の額を手取り額として考えていきます。

1か月のお金の使い方の具体案

貯蓄        1.8万円
家賃        6万円
水道光熱費     1万円
スマホ代      0.4万円
自宅のWi-Fi     0.5万円
食べ歩き(自己投資)  4万円
日々の食費     1.5万円
日用品費      0.3万円
美容費       0.3万円
その他       0.4万円
自由費       1.8万円

合計        18万円

ひとつずつ見ていきます。

貯蓄

最初に10%を貯蓄用として取り分けてしまうのが最大のポイントです。

できれば銀行の自動積み立て貯金などを利用して、使う前に強制的に貯まる仕組みを作るのが理想です。

家賃

都心エリアだとしても、MAXで30%までに抑えましょう。

キレイな築浅の物件や人気エリア、駅近などが魅力的なのはもちろん理解できますが、それは給料が上がってから少しずつグレードアップさせるべきです。

  • 人気駅や急行停車駅を狙わない
  • 駅徒歩12〜13分
  • 築30年前後

これらを意識すれば都心エリアでも6万円以内の物件はあるはずです。

選択肢としては、シェアハウスも検討の余地があります。

バイク通勤はやめた方がいいです。

  • 事故や違反金のリスク
  • ガソリン代や自賠責保険などは自己負担

便利ですが、デメリットが大きいです。

交通費はしっかりもらって利用するのが鉄則です。

水道光熱費

1人暮らしの場合は家にいる時間も少ないので1万円以下に抑えられると思います。

通信費(スマホ&自宅Wi-Fi)

通信費は節約効果が高いポイントです。

まだ大手キャリアで月に5,000円以上払っているなら、すぐに格安スマホに乗り換えましょう。

それだけで月数千円、1年で数万円の節約になります。

食費(食べ歩き)

料理人ならではの出費です。

しかし料理人にとって食べ歩きは

  • 料理やサービスの勉強
  • 転職先の候補探し
  • 視野を広げて感性を磨く

このような欠かせない自己投資です。

ここはケチってはいけません。

料理人のレベルは、どれだけ美味しいものを食べてきたかで決まるといっても過言ではありません。

あくまで予算の範囲内で、しっかりと自己投資をしていきましょう。

そのかわり、日々の食費は可能な範囲で自炊するなど節約をして、休日の食べ歩きとメリハリをつけましょう。

その他にも

  • コンビニや自動販売機での買い物
  • 割り勘にする先輩からの誘い

お金が貯まってくると、このようなことが「ムダな出費」だと感じるようになりますよ。

日用品

食器洗剤 洗濯洗剤 トイレットペーパー ラップ類 整髪料 スキンケア用品など

毎月は買わないものもありますので、男性なら3,000円もあれば足りるかと思います。

女性は自由費や美容費と合わせて、予算内に抑えましょう。

美容費

2ヶ月に1度6,000円で美容室に行くと仮定しています。

こだわりがない方は、もっと安く済ませることもできますが、女性の場合は足りないでしょうか。

「清潔感」は料理人には必須なので、あまりケチらないようにしましょう。

予備費

医療費や仕事で必要なもの(コックシューズやズボン)など、不定期な出費として予算を組んでおきます。

そうすることで、必要な時に貯金を取り崩さずに済みます。

自由費

最後に残ったのが自由に使えるおこづかいとしてのお金です。

1.8万円が多いと感じるか少ないと感じるかは意見が分かれそうですね。

好きな服や靴を買ったり、その他趣味に使ったり、自由に使えるお金です。

逆に言えば、給料が上がらないうちはこれ以上は使えないということです。

まとめ

生活に不安の無いくらいの貯蓄があるというのは、精神安定上とても重要です。

100万円貯めると今度は

「せっかく貯めたお金を減らしたくない」

「もっと貯めたい」

と自然に思うようになり、ムダ使いをしなくなるものです。

お金が貯まる「習慣」を身に付けることで、これから長い料理人人生を歩んでいく皆様がお金に困らない生活を送れることを祈っています。

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