料理人の世界はいろいろな意味でとても厳しい世界です。実際に短期退職やバックレも珍しくありません。
- 低年収
- 長時間労働
- 上下関係
- パワハラ
今この記事を読んで下さっているあなたも、きっと何か不安や不満、悩みがあるのだと思います。
私自身も、2年目と14年目に料理人をやめようか本気で悩んだことがあります。2年目は長時間労働と上下関係の厳しさ、14年目は長時間労働とパワハラが原因です。
私は結果として料理人を続ける道を選び、今に至ります。(現時点では諸事情あって飲食を離れてますが、近いうちに戻る予定です)
しかし、全ての人が料理人を続けた方がいいというわけでもありません。
別の道を選ぶべき状況も当然あり得ます。
そこで今回は、
- 料理人を続けた方が良い人
- 料理人を辞めて、別の仕事を選んだ方がいい人
それぞれどういう人が当てはまるのかを、一緒に考えていきましょう。
15年の料理人人生の中で転職の成功も失敗も何度も経験してきました。
きっとこれからの皆さんの料理人人生の参考になると思います。
さっそくですが、それぞれこんな人です。
料理人を続けるべき人
嫌なことやつらいことはあるが、「料理をつくりお客様に食べて喜んでもらう」ということにやりがいや喜びを感じる人
料理人を辞めるべき人
「料理をつくりお客様に食べて喜んでもらう」ということにやりがいや喜びを感じられなくなった人。もしくは、料理人の仕事以外で他にもっとやりたい仕事がある人。
えっ?それだけ?と思うかもしれませんが、これだけです。とてもシンプルです
あくまで気持ち、意思の問題なのです。
環境は変えられる可能性があるからですね。
料理人を続けるべき人
先ほど述べた低年収、長時間労働、上下関係、パワハラなどの悩みは、料理人を続けても解決できる可能性があるからです。
- 転職して職場を変える
- 料理人としての将来目標を変える
といったことでそれほど深刻な悩みでは無くなるかもしれないということです。
転職して職場を変える
飲食業界はブラックが多いと言われているが、もちろん全ての飲食店がブラックなわけではなく、優良店もある。職場が変われば改善するケースも多い。
しかし転職の際にブラック飲食店かどうかを見分けるのは本当に難しいです。
求人サイトの内容や面接時の話などは100%真実とは限らないです。
- 労働時間
- 休日日数
- 社会保険加入予定などの○○予定
これらは少し疑うくらいでちょうどいいです。
私は料理人14年目の転職の際にも見極めることが出来ず、長時間労働と上司のパワハラでうつ状態になり短期退職した苦い経験があります。
経験の浅い若い料理人の方にはさらに難しい判断でしょう。
職場は変わったけど悩みは解決しないか、最悪悪化する可能性もあります。
まずは求人サイトではなく飲食専門の転職エージェントに相談してみましょう。利用は完全無料です。
自分の将来目標や希望をはっきりとさせて相談すれば、きっと力になってくれます。
飲食業界の転職はフーズラボ・エージェント職場探しの方法も様々です。現職場への退職意思の伝え方と共にまとめてあります。
将来の目標を変える
- オーナーシェフを目指す
- ホテルや企業で統括料理長などを目指す
今まで多かったこのような夢や目標からフリーランスの料理人として独立を目指すことに目標をシフトチェンジするのです。
フリーランスといっても決して難しいことではなく、今の時代は出張料理人や料理情報の発信や提供など、様々な仕事があります。
今はフリーランスとしての仕事をTwitter、Instagram、YouTube、Facebookなど、各種SNSやスマホアプリを利用して無料で始めることが出来る。情報も豊富。
今は悩んでいても、「料理の仕事自体は好きだ」という方は、転職やフリーランスで働くことを意識したキャリア設計に変えていくことで、料理人を続けていける人もいると思います。
料理人を辞めるべき人
では逆に、料理人を辞めた方がいい人とはどのような人でしょうか?
続けるべき人とは逆で、
「料理をつくりお客様に食べて喜んでもらう」ということにやりがいや喜びを感じられなくなった人です。
ただでさえ労働環境や人間関係が厳しい飲食業界で、やりがいや喜びが無ければ続けるモチベーションやメリットはありません。
もしくは
料理が好きな気持ちはあるものの、料理人以外でもっとやりたい仕事がある人です。
料理人を辞めた方がいい人へのアドバイス、注意点は2つ。
料理人としての在職中に次の職場を決めておく
忙しいとは思いますが、もし可能ならば料理人の仕事と同時進行で副業などで少しでも他の仕事を体験しておくのが理想です。
- 生活費の面でも次の仕事と自分の相性を考える上でも、辞めてからの職探しはリスクが高すぎる。
- 「お金が無いから早く次の職場決めなきゃ」は転職失敗の典型パターン。
動くのならば若いうちに
辞めるのならば出来るだけ若いうちの方が新しい知識や経験も身に付きやすく、採用の可能性も高くなります。
イヤイヤ続けて気付いたら30歳過ぎ。たいして実力も付いていない。
これでは
- 独立は出来ない
- 昇進も出来ない
- 他業種へ転職も出来ない
これはかなりキツいです。追い詰められます。
他業種への転職はわからないことも多いと思います。まずは無料の転職エージェントに相談しながら探してみましょう。
まずは無料で相談!【キャリアスタート】まとめ
料理人を続けるべき人
- 辞めたい理由はあるが料理人の仕事自体は好き
- 職場を変えれば解決する可能性がある
- フリーランスの料理人など、将来の選択肢を広げてみることで新たなモチベーションになる
料理人を辞めるべき人
- 「料理をつくりお客様に食べて喜んでもらう」ということにやりがいや喜びを感じられなくなった
- 料理が好きな気持ちはあるが、料理人以外でもっとやりたい仕事がある
すぐにでも辞めたいという人もいるかもしれませんが、一度冷静に自問自答してみて下さい。
その上で今後の人生を考えていきましょう。
朝起きるのがつらい。休みの日の夜になると次の日の仕事を考えてとてもつらい。上司の顔を見ると苦しい気持ちになる。食欲も無いという方は、かなりの危険信号ですので無理をせず休み、精神科などを受診して下さい。大丈夫です。生きる方法はいくらでもあります。
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