転職時に必要な社会保険の手続きをパターン別にわかりやすく解説

「転職したら加入する社会保険の種類が変わることがあるって聞いたけど、具体的に何をしたらいいの?」

このような疑問をお持ちの方のための内容になっています。

様々なパターンがありますので、ひとつずつ見ていきましょう。

  • 個人店=社会保険(厚生年金と健康保険)なし
  • 会社員=社会保険(厚生年金と健康保険)あり

という前提で見ていきます。

個人店勤務でも社会保険ありの勤務先の場合は「会社員」として考えて下さい。

簡潔に表にまとめると以下のようになります。

国民年金・厚生年金国保・健保
個人→個人やることなしやることなし
個人→会社員会社がやる国保脱退は自分
健保加入は会社
会社員→会社員会社がやる会社がやる
会社員→個人厚生年金脱退は会社
国民年金加入は自分
健保脱退は会社
国保加入は自分

あなたに当てはまるケースだけを読んでいただいてもOKです。

社会保険の基本情報も別記事でまとめてあります。

雇用保険(全員)

雇用保険に関しては個人店か会社かに関係なく

  • 1週間に20時間以上の労働時間
  • 31日以上の継続雇用

の場合全員加入していますので、退職の際に

雇用保険被保険者証

を受け取り、転職先の職場に提出しましょう。

ここからは

  • 国民健康保険
  • 健康保険
  • 国民年金
  • 厚生年金

の手続きを転職のパターン別に確認していきます。

個人店勤務から別の個人店勤務に変わる場合

この場合は転職によって勤務先が変わっても特にやることはありません。

今までと同じように国民健康保険と国民年金を継続します。

前職の勤務先から雇用保険被保険者証を受け取り、転職先に提出するだけです。

個人店勤務から会社員に変わる場合

年金手続き

国民年金から厚生年金へと変わります。

厚生年金への加入手続きは会社がやってくれます。

  • 基礎年金番号通知書
  • 年金手帳

のいずれかを会社に提出すれば、他に自分でやることはありません。

国民年金の資格は自動的に喪失します。

  • もし国民年金の引き落としが多すぎた場合は後日還付されて戻ってくる。
  • 厚生年金加入後に国民年金の保険料納付書が自宅に届くことがあるが、それは厚生年金の資格取得の手続きと国民年金保険料の納付書発送との時間差によるものなので支払いは不要。もし不安ならば年金事務所に確認しよう。

国保・健保の手続き

健康保険(社会保険)への加入手続きは転職先の会社がやってくれます。

転職先から健康保険証を受け取り次第、国民健康保険の脱退手続きを自分でやる必要があります。

国民健康保険脱退手続きに必要なもの

  • 今までの国民健康保険証
  • 新しい勤務先の健康保険証
  • マイナンバーカード

国民健康保険の脱退手続きは、新しい勤務先の入社日から14日以内に役所でやらなければいけません。

会社員から別の会社員に変わる場合

年金の手続き

継続して厚生年金に加入している状態ですので、転職先の会社に

  • マイナンバーを伝える
  • 基礎年金番号を伝える
  • 年金手帳を提出

のいずれかをすれば、あとは会社がやってくれますのでそれ以外に自分でやる手続きはありません。

健康保険の手続き

退職した会社で健康保険証を返却すると、健康保険資格喪失証明書が交付されます。

その健康保険資格喪失証明書を新しい勤務先に提出するだけで、それ以外に自分でやる手続きはありません。

新しい勤務先の会社が手続きは全てやってくれます。

会社員から個人店勤務に変わる場合

年金の手続き

厚生年金の脱退手続きは前職の会社がやってくれますが、国民年金を支払うための手続きは自分でやる必要があります。

必要なものと具体例をいくつかあげておきます。

①退職日を証明できるもの

  • 健康保険資格喪失証明書
  • 退職証明書

②基礎年金番号がわかるもの

  • 基礎年金番号通知書
  • 年金手帳

③本人確認できるもの

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • パスポート

この3つを持って14日以内に役所で国民年金の加入手続きをしましょう。

国保&健保の手続き

健康保険(社会保険)から国民健康保険への移行手続きを自分でやる必要があります。

健康保険脱退の手続きは前職の会社がやってくれますので、退職日までに健康保険証を会社に返却し、健康保険資格喪失証明書を受け取ります。

国民健康保険加入手続きに必要なもの

  • 健康保険資格喪失証明書
  • 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなど)

この2つを持って14日以内に役所で手続きをしましょう。

まとめ

もう一度表を確認しておきましょう。

国民年金・厚生年金国保・健保
個人→個人やることなしやることなし
個人→会社員会社がやる国保脱退は自分
健保加入は会社
会社員→会社員会社がやる会社がやる
会社員→個人厚生年金脱退は会社
国民年金加入は自分
健保脱退は会社
国保加入は自分
  • 会社がやる場合も含めてそれぞれに必要な書類がありますので注意してください。
  • 雇用保険被保険者証の受け取りと提出は基本的に全員必要です。
  • 14日以内などの期限があるものは期限を過ぎると手続きが複雑になってしまうこともありますので要注意です。

社会保険の手続きはわかりにくいものも多いですが、サービスを利用するためには仕方がないと割り切って早めに手続きを済ませましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました